*天理教校・専修科を志願した経緯を聞かせてください。
天理高校二部の三年生時に、両親に卒業後の進路について相談する機会がありました。その時に父から専修科への進学を勧められました、私は三男で、当初は専修科への進学はまったく考えていませんでした。兄二人も専修科へは入学しておらず、「どうして僕だけが専修科に?」と思っていましたが、よくよく父の話を聞くと、兄二人にも専修科への進学を勧めていたようで、「それならば自分だけでも親の思いに応えよう!」と決心して、進学を決めました。
また、小さい頃から母によく「将来、兄を支えて通ってほしい」と聞いて育ってきたので、「専修科でしっかりとお道の教えを身に付けて、兄を支えたい!」と思い、志願しました。
*専修科での雰囲気や環境はどうでしたか?
高校時代に感じていた専修科のイメージは「朝づとめ後の行進があって規律が厳しい」という感じでしたが、今では朝づとめ後の行進も無くなり、過度な規律も緩和されて、私にとってはとても過ごしやすい環境でした。先生とも親しく相談できるし、仲間と共に信仰する楽しさを感じながら、お道の教えを学ぶことができたと思います。教祖の教え、自分の信仰について向き合える、充実した時間を過ごせました。
*在学中、喜びに感じたこと、やりがいを感じたことを聞かせてください。
入学して最初に「専修科って良いなぁ」と感じたことは、同世代の仲間と、お道のことについて深く語り合えることでした。私は天理高校二部に通っていて、周りには私と同じ教会長子弟の友人がたくさんいましたが、お道のことについて一歩踏み込んだ会話がなかなかできませんでした。しかし、専修科はお道のことを学ぶ学校なので、クラスの仲間ともお道のことについて深く語り合うことが自然とできました。そうした環境は、私にとって本当に有難かったです。
*専修科での2年間は、どんな時間でしたか?
率直に言えば、よく笑った2年間でした。
専修科に入学してすぐ左目が網膜剥離になりました。憩の家での手術も無事に終わりましたが、この大きな病気をきっかけに、三男の私が教会長後継者という立場に定まり、これからの自分の進むべき道が明らかになりました。
また、こんなにも心を通わせることができた、尊敬できる仲間と出会うことができて、本当に充実した2年間でした。
*天理教校で学んだ者として、卒業後、どんな日々を通っていきたいですか?
専修科では、今まで知らなかったお道の教えや、教えの本質を学ぶことができました。これから教校で学んだことを土台に、親神様、教祖にもっと喜んでもらえるように、そして、教えの喜びをたくさんの方に伝えられる、よふぼくとして通らせていただきたいと思います。